2012年01月07日

銀行に行ったーよ。日本人の接客レベル礼賛。

9月16日 前編


寝坊をしてドイツ語の授業に出られなかった。カスである。


今日は銀行口座を開設しに行くという予定がある。
「そんな難しそうなことがお前に出来るわけないやろ!!」
という言葉が方々から聞こえてきそうである。
その通り。
そんな難しそうなことが僕に出来るわけがないのだ。
しかし僕には心強い助っ人がいる。
そう、ドリちゃんである。
実はドリちゃんは銀行で働いているのだ。
「心配すんな。全部やったる。住所も貸したる」と、相変わらずのヤクザっぷりである。
持つべきものは友だよ、きみ。

ドリス「例のマクドの向かいの銀行にブツ(パスポート)を持って来い」

行ってみた。
ギリシア風のめっちゃ綺麗な建物。

「ドリちゃんという私の友達がここで働いているのですが、どこにいるかわかりますか」と、入り口のすぐ近くの受付のおばさんに尋ねてみると、
「え、なに?英語で言われてもわからんから!」と怒られた。

粘っていると、
「レフト!」と言われた。
レフト・ライトだけでこの広い銀行の案内ができるのであれば、なぜ銀行は高い人件費を払ってまで受付の従業員を1人雇ったのか、なぜこのカウンターが入口の近くに設けられているのか、このおばさんは考えたことがあるのだろうか。

おばさんがレフトに行けと言うので行ってみたが、やっぱりわからない。
左側だということはわかったが、おばさんの言う「レフト」の該当部分は30m以上ある。
わかるはずがない。

「すいませんが、レフトではわかりませんでした」
舌打ちをされた。
ババア殺す!
眼球に落書きをしてやろうかと思っていると、おばさんは立ち上がって案内をしてくれた。
と言っても、僕が行くべき所まで案内してくれたのではなく、面倒そうに立ち上がって5歩ほど歩いて「あそこや!」と指さしてくれただけではあるが。


おばさんの指差してくれた列に並んだ。
自分の番になった。
日本の銀行と違って、自分の番になっても受付のスタッフは声をかけてくれない。
何をしているのかわからないが忙しそうにしているので、5分ほど立って待っていたが、後ろに人が来たのでこのままでは彼を待たせてしまうことになると思い、「こんにちは」と受付の人に声をかけた。

「あいあい。どういったご用件で」

どうやら僕は待つ必要がなかったらしい。
後でも済ませられる用事をしていたのなら、そちらから声をかけてくれてもいいではないかと思ったが、ここは日本ではない。
日本ほどのサービスの質を求めてはいけない。
舌打ちをされなかったというだけで涙を流して大喜びするべきなのである。
事実、この人はすごく親切だった。

「ドリちゃんという私の友達がここで働いているのですが、」
「ドリちゃんですか?うーん。フルネームを教えてもらってもいいですか?」
「ドリ・チャンです」
「ドリ・チャン・・・・・ちょっとリストには名前がないですね・・・」
どうしてそのようなことがあろうか。

「まあそれはそれとして、口座開設しましょうか」
多少不安ではあるが口座を作ってもらうことにした。
「えーっと、お仕事用の口座ですか?」
「学生です」
「あ、学生用の個人口座でしたら向かいのカウンターですね」

レフトちゃうやんけ!
ババア殺す!


口座の開設にはパスポートと住所が要るとのこと。
あ、そういえば僕は住所を持っていないからドリちゃんの助けが必要なんだということを完全に忘れていた。

「ホステルの住所でもいけますか?」
いけるわけがなかった。

「住むところが決まったらまた来ます」
無駄足。


後から聞いたことによると、ドリちゃんの勤めているのはその銀行ではなかったそうだ。

ドリちゃん「アホか!私が働いてるんその銀行ちゃうから!笑」
え〜。
しかもよく聞いてみると、簡易ブースのようなテントで働いているらしい。
確かによく考えてみると彼女があんな厳かな雰囲気の巨大なオフィスでスーツを着て働いているわけがない。
もっと早く気づくべきであった。


ウィーン大学の近くにホットドッグスタンドを見つけたので、お昼ごはんを食べようと思った。

「どれがオススメですか」
「は?英語わからんから」

今日はついてない。

仕方がないので、オペラでアメリカ人女性に教えてもらったドイツ語を使った。

「イヒ・メヒテ・アイン・ホットドッグ(ホットドッグちょーらい)」

「ホットドッグは英語でもドイツ語でも『ホットドッグ』やんけ!なんで最初からそう言わへんねん!」

怒られた。
腹が立ったので、結局ホットドッグは買わずにマクドナルドで昼食を済ませた。
まさか物を買おうとして怒られるとは。

これは日本人の接客の水準の高さを賞賛せざるをえない。(役所関連の窓口は除く)

今日銀行に行って改めて気がついたのだが、キチッとスーツを着てしっかりお金をもらっていそうな人たちは接客態度がいい。
接客態度がひどいのは、簡単な飲食店の店員、スーパーの店員、受付、警備員に多い。
どういう雇用形態なのかは詳しく知らないが、いわゆるバイトやパートでもできそうな簡単な仕事にはひどい態度の人が多いように感じる。

しかし、日本のアルバイト店員はどうだろう。
レジで客の買った商品をボカボカと雑な扱いをすることがあるだろうか。
少なくとも神戸ではそんな光景は見たことがない。
お客さんの買う商品は丁寧に扱うなんていうことは、誰に教わるわけでもなく、日本人はみんなが当たり前に知っているのだ。
これがどんなに素晴らしいことか。

ウィーンでも、特にスーパーの店員の粗雑さは小学生のようである。
図工の時間に彫刻刀を振り回す男の子のような粗雑さでもって仕事をするおばさんがたくさんいる。

これは「文化の違い」などではない。
エスノセントリズム(自民族・自文化中心主義)批判の文脈で言われる「文化の違い」とは、文化の基準、言い換えると「良い」とされるものが違うという場合に認められる。
例えば、1860年にアメリカのホワイトハウスを訪れた侍が、
「アメリカ人は大統領やのに商人みたいな格好して、刀も持ってない。それでは上下の区別がつかないではないか!なんと礼儀知らずな野蛮人!!」
と日記に書いたそうであるが、これはエスノセントリズムのいい例である。
アメリカ人が帯刀してないからといって、当時の日本の基準を適応して「野蛮だ!」というのはおかしいのではないか。ということは21世紀の我々は簡単に理解できるはずだ。
当時の日本には帯刀によって上下の区別をつけることを「良し」とする文化基準があった、一方アメリカにはなかった。
それだけのことである。

しかし、現にウィーンでも高級なサービスを提供する所では、日本人の感覚と同じような「丁寧な」接客をする。
これは「丁寧な接客」が日本でもウィーンでも同様に「良い」と認められている証拠である。
「文化の違い」ではない。
この点では同じ文化基準を持っているはずなのだ。
だからこの点では日本とウィーンで比較して「これは日本の方がすごいやん」と言ってもなんら差し支えはないはずである。
日本人の接客レベルすごい!
僕はコンビニやファミレスでアルバイトをしている女子高生などがとても好きである。
丁度今頃の時期、推薦で大学が決まって、初めてバイトをすることになったラストJKなんて趣があってようござんすなぁ。
バイトをしていないJKもまたこれはこれで風流ですなぁ。
受験勉強で精神が歪曲してしまったJKも乙なもんですなぁ。



夕方、スーパーで買った冷凍ピラフをキッチンの電子レンジで解凍して食べた。
多くの場合、ホステルには誰でも無料で使えるキッチンが設けられているのだ。
もちろん後片付けは自分でしなければならないが、食器も使い放題。
塩、コショウ、油、砂糖などの調味料も使える。
共有の冷蔵庫もある。

キッチンで洗い物をしていた人たちが、
「レタスいる?今日出発するから今日食べきらなあかんねん」
と言うので、レタスを3枚いただいて、手でちぎってピラフに入れて食べた。
ごちそうさまでした。


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posted by ダーティ at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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